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ギニュー特戦隊( - とくせんたい)は、鳥山明漫画ドラゴンボール』およびアニメ作品『ドラゴンボールZ』、『ドラゴンボール改』に登場する架空の戦隊

初登場は其之二百七十二「間に合え!!ななつのドラゴンボール」、アニメでは『ドラゴンボールZ』第61話「迫る超決戦!ギニュー特戦隊只今参上!!」。『ドラゴンボール改』第28話「迫る超決戦!ギニュー特戦隊只今参上ッ!」。

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概要[]

フリーザの配下として登場した全宇宙から精鋭を集めた5人のエリート部隊。フリーザの側近であるザーボンやドドリア、その2人を倒したベジータさえ上回る戦闘力を有し[1]、北の界王も恐れる存在である[2]。ギニューの台詞によれば、それぞれの出身種族の中でも突然変異で生まれた天才戦士を集めているという。地位は、ザーボンやドドリアら側近と同格以上である。

「スペシャルファイティングポーズ」と呼ばれるポージングや独特の掛け声などは「スーパー戦隊シリーズ」のパロディ[3]。鳥山が子供と一緒に番組を見ていたところはまり、ギニュー特戦隊を登場させた[4]

隊員同士の仲は良いのだが、全員どこか変わった性格をしており、仲間が戦死した際には悲しみや戦力の低下よりも、スペシャルファイティングポーズの様式美が崩れることを気にしていた。グルド、バータ、リクームが倒されたことをジースから報告をうけたギニューは、悟空たちのもとへ出撃する直前にスペシャルファイティングポーズを決めるが、2人だけではこのポーズがしっかりと決まらないことを悟り、初めて隊員たちが倒されたことに激怒している。

闘う順番をじゃんけんで決めるなど、一見ふざけているような言動を取るが、職務自体は完璧に遂行し、フリーザからは評価が高く、かつ信頼されている。またフリーザはギニュー特戦隊が全員倒されたことに気付いた際、顔色を変えて驚いていた(フリーザが部下の戦死にショックを受けるのはこの場面のみ)。ただしファイティングポーズなどはフリーザの趣味に合わないらしく、5人のポーズを見て唖然とし、沈黙する場面がある。アニメでは隊員全員がお菓子が大好きという一面が強調されており、部下全員でおやつの時間を取るという説明がなされたり、チョコレートパフェを賭ける場面もある。

フリーザがナメック星へ侵攻している際、当初のギニュー特戦隊の任務はヤードラット星の征服であった[5]が、このとき初めてフリーザの侵略している惑星戦線での最前線へと投入される。

隊員全員の名前は乳製品に由来している。

メンバー[]

ギニュー[]

声 - 堀秀行野沢雅子[6]小西克幸(『ドラゴンボール改』、ゲーム『ドラゴンボール レイジングブラスト』)

特戦隊の隊長。悟空との対戦中不意打ちを仕掛けたジースを「手出し無用」と叱り飛ばすなど、一対一の勝負にこだわる独自のフェア精神を持った戦士。体は薄い紫色をしており、頭には血管が浮き出ていて黒い角が2本ある。純粋にフリーザを尊敬する数少ない大幹部の1人であり、フリーザからも絶大な信頼を寄せられていると同時に、その実力を認められている[7]。フリーザの部下の中では最も高い戦闘力を持ち、最大戦闘力は120000[8]で、自ら変化させることも可能。ドラゴンボールを浮遊させて運んでおり、念動力を有している一面もある。登場した当初は、リクームと同様にベジータのことを「ベジータちゃん」と呼んでいた(アニメでは「ベジちゃん」とも)。悟空が自分と同様に戦闘力を臨機応変に変化させる戦士であることを隊員の中で唯一見抜いており、ほかのメンバーのようにスカウターの数値のみに固執してはいない。

他人と体を入れ替える技「ボディチェンジ」の使い手(ボディチェンジを行なう際には「チェーンジ!」と叫ぶ必要がある)。この技を発せられた者は、身動きがとれなくなり、技を避けられなくなる(アニメ版でピッコロがターゲットにされた時に判明)。この技によって全宇宙の優れた戦士と体を取り替えてきたために本来の姿は一部の者しか知らず、作中の姿もチェンジ後のものである[9]。但し、身体は入れ替わっても声帯や気の種類は変化しないようで、悟空と入れ替わった後も声はチェンジ前のままであり[10]、(悟空の姿の)ギニューの気を察知したクリリンからは「邪悪な気」と評されている。ほかの隊員の例に洩れず、ユニークな一面が強調されており、リクームの台詞によれば、ファイティングポーズを考えるのも彼である。フリーザがドラゴンボールを全て手に入れたときには「喜びのダンス」を踊ろうとしたが、フリーザには婉曲に断られた。また作中彼オリジナルの「ウルトラファイティングポーズ」も披露している[11]。アニメではジースが仲間の敗北を報告に来るまで、残っていた兵士たちにファイティングポーズの指導をしていた。

界王拳を発動してギニューの戦闘力を大幅に超えた孫悟空(ギニューが120000に対し、悟空は180000以上)に大きく慄くが、同時に嬉しがり、自分の体にわざと重傷を負わせたうえで、ボディチェンジを行い、悟空の体を手に入れることに成功する。しかし、気の概念及び界王拳の発動方法を知らない故にその戦闘力をうまく引き出すことができず、23000とチェンジ前の5分の1以下の戦闘力しか出せなかったため、本来ならば格下であるはずの孫悟飯クリリンとの肉弾戦でさえ予想外の苦戦を強いられる[12]。その後ジースを撃破したベジータに闘いを挑まれ、応戦するが敵わず、痛め付けられて地面に叩き落とされる。そしてベジータがトドメを刺そうと上空から突進してきたところにボディチェンジを仕掛けるが、元の体に戻れる好機と判断した悟空が間に割って入ったことで、悟空とギニューの体は元に戻ってしまう。今度こそベジータの体を手に入れるため、ギニューはベジータに向けて再度ボディチェンジを放つが、悟空がとっさに放り投げたカエルのような生物に当たり、それと入れ替わってしまった。カエルの体では発声できず、そのままカエルの姿から変えられなくなったギニューはもはや無力であり、ベジータに踏み潰されそうになるが悟空に制止され、ベジータも同情したことで命を助けられたギニューは、そのままどこかへ逃亡していった。

カエルになったギニューのその後は、原作では描かれておらず以後の動向は不明だが、アニメでは出番が大幅に追加された。ブルマをうまく騙して体を入れ替え、さらにピッコロの体を乗っ取ろうとするが、悟飯の機転で結局カエルに戻り、その後はドラゴンボールによって地球に転送される[13]。最初ブルマに蹴飛ばされたが、逃亡せずにそのままブルマの家の温室に住み着いた。カエルとなって力は失われても、ファイティングポーズをとったり身のこなし等はそれなりにでき、温室に住む他の生物にスペシャルファイティングポーズを披露している場面がある。ナメック星人が他の星へ移った時も、ベジータやピッコロと同様に地球に留まり、以後も何度か画面上で姿を見せる。それらの登場シーンではとくに悪事を企んでいるような描写は無く、セルゲーム直前に悟空の家の庭に現れたり、魔人ブウ出現前の天下一武道会会場で悟飯に拾われたりと、行動範囲もかなり広い。また、かつてのギニューの肉体を得たカエル自身も地球にいる姿が確認できる。『ドラゴンボール改』でもこのパートは放送され、次回予告でも「必ず帰ってくるぞ」と再登場を示唆するような発言をしている。

コルド大王らフリーザの一族の存在を知らず、グルド、リクーム、バータが敗北したとジースから聞いた際、「自分たちより強い者はフリーザ様しか存在しない」という趣旨の台詞を発して隊員たちの死を否定した。

少年時代、自分のチェンジ能力に気づいたとき金持ちの少年と体を交換したが、アホらしくなってすぐにやめたという[14]

最後はカエルの姿になるという悲惨な末路ではあったが、結果的に反逆したベジータ以外では、コルド大王やクウラ一味を含むフリーザ率いる軍団の首領格および幹部クラスで唯一生き残ったキャラクターである。ただ、このような経緯のためか、カエルは嫌いらしい[15]

名前の由来は牛乳

リクーム[]

声 - 内海賢二江川央生(Z195話)、佐々木誠二(『ドラゴンボール改』、『ドラゴンボール レイジングブラスト』)

外見は地球人と全く同じ、普通の人間型で、パイナップルのような髪型をしている筋骨隆々の大男で、鋼のような筋肉は他の戦士と比べても細かく描き込まれている。その外見に違わず、ほかの特戦隊員やフリーザ軍幹部のような特殊な超能力は一切持っていないが、その分高い攻撃力と耐久力を持つ、鍛え上げた肉体を駆使する正統派戦士である。戦闘力は、彼を倒した悟空の数値をギニューが「60000ほど」と推測している[16]

度々ファイティングポーズを取り、ふざけた態度や発言も多いユーモラスな性格だが、戦闘においては相手をいたぶり遊ぶ残忍な面あり、隊員仲間であるバータから「イヤな性格」と評されている。しかし、隊長のギニューと同様にフリーザを純真に尊敬する数少ない大幹部の1人であり、そのファイトスタイルも、超能力や障害物、更にはコンビネーションによるトリッキーな戦法を好む他の特戦隊員とは異なり、気功波も含めてあくまで己の肉体を駆使した堂々たる正攻法であった。 ベジータのことを終始「ベジータちゃん」と呼ぶほど自分の強さに自信を持っており、ベジータ・悟飯・クリリンの攻撃もものともしない圧倒的な強さを見せ付けた。

戦いが進むほどにプロテクター・アンダースーツが破損してゆき、最後は尻が丸出しの状態になっていたが、アニメでも原作でも修正されることはなかった。海外版でも、そのまま放映されていた。

3人に止めを刺そうとしたときにその場に駆けつけた悟空を侮り、あっさりと倒そうとするも攻撃が全く当たらず、とっておきの技を発動しようとした隙を突かれて肘打ちによる一撃で沈められた。その際、技の名前は「リクームウルトラファイティング…」[17]までしか言えず、結局技名は謎のままに終わった。その後、ベジータから気絶した状態のまま気功波を放たれ、止めを刺され死亡する。

アニメでの設定では、詳細は不明だが地球とほぼ同じ環境の惑星出身で、その星の種族の進化過程や戦闘能力も地球人と大差ない中で、彼だけが突然変異で生まれた超天才戦士とのこと。さらに、レスリング系の技が得意という設定が付け加えられ[18]、「リクームエルボー」、「リクームボディアタック」、「リクームデスドライバー」、「リクームパワーBOMB」、「リクームファイアーギロチンドロップ」など、プロレスをアレンジしたような技を連発した。アニメでは死後に地獄で魔人ブウと悟空との真剣勝負を見た際に、その凄さに両腕を挙げて叫び声をあげて感服するなど、実力伯仲のガチンコ勝負には敵味方に関係なく素直に賞賛する一面も見せた。

必殺技には口から気功波を出す「リクームイレイザーガン」、相手に突進して膝蹴りを決める「リクームキック」、決めポーズを取った後に相手に突っ込んでいく「リクームマッハアタック[19]、エネルギー弾を連射する「リクームボンバー[20]、本人曰く「周囲を広範囲に渡って吹き飛ばす」とっておきの技「リクームウルトラファイティング~」など。また、厳密に言えば相手を攻撃する技ではないものの、ゲームなどでは自身のポージングも「ファイナルポーズ[21]などの名前で、必殺技として扱われている場合もある。

原作では描かれなかった大技「リクームウルトラファイティング~」[22]だが、一部のゲームでは使用が可能になっており、原作での本人の発言を汲み取り、自身の体から広範囲に衝撃波を放出するような技として扱われていることが多い。そのときの名前は「リクームウルトラファイティングボンバー」になっている。アニメでは全身に力をためて、突撃する技のようである[23]

少年時代、ダンス(バレリーナ)を習っており、それはバトルポーズや身のこなしに活かされている[14]。声を担当した内海賢二は「結構気に入っている」と語る[24]

名前の由来はクリーム

ジース[]

声 - 田中和実増谷康紀GBA用ゲーム『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』)、岸尾だいすけ(『ドラゴンボール改』、『ドラゴンボール レイジングブラスト』)

劇中では語られていないが、特戦隊のナンバー2(サブリーダー)的存在[25]。メンバーの中でリクームに次いで地球人に近い姿をしていて美形でもあるが、肌は赤色で白い長髪を持つ。必殺技は「クラッシャーボール[26]。アニメでは「ギニュー特戦隊の赤いマグマ」と名乗り、バータとの合体技「パープルコメットクラッシュ[27]も使う。他の隊員同様ユーモラスな側面が描かれており、悟飯たちと対峙した際、ギニューの「かわいがってやるぞ」という台詞を聞き、悟飯たちに字義通りの「かわいがる」ではないことを丁寧に説明した直後にギニューから「説明せんでもいい」と突っ込まれる。隊員同士の仲は良いが、とくにバータと仲が良く、リクームが戦っている様子を2人で観戦していた。

戦闘力はリクームと同程度。アニメ登場に際して、パワーはリクーム、スピードはバータに劣るものの、総合的には特戦隊のサブリーダー的存在という設定ができたせいもあり、エリート意識の強い面が強調された。だが、スカウターの数値に頼るあまり悟空の実力を見抜くことができず、リクームが悟空に倒されたのも「偶然に決まっている」と決め付けていた[28]。また出身惑星の正式名称は不明だが、星全体が地球の赤道直下並の高温環境という設定もある。クウラ直属の部下であるサウザーとは同じ星系の出身という設定[29]。バータとともに悟空に襲い掛かるが、バータが悟空に倒されると恐れをなして撤退。一度は生き残るが、大怪我から復活して大幅に戦闘力を上げたベジータとの戦闘で、攻撃を受けて吐血し、最期はエネルギー波で消滅させられた[30]。この際ギニューは大きく驚いており、ジースの戦闘力は本来ならばベジータよりも上であったことが分かる。

少年時代、銀河リトルリーグで投手、スペースバレーでアタッカーを掛け持ちしており、クラッシャーボールはそのころに編み出したとされる[14]

名前の由来はチーズである[31]ジュースと間違われることがある[32]

バータ[]

声 - 岸野幸正小野坂昌也(『ドラゴンボール改』、『ドラゴンボール レイジングブラスト』)

体は青色をしており、隊員の中で身長が最も高く、リクームをも凌ぐ巨漢だが、パワーの面ではリクームより劣る。戦闘力はリクームやジースと同程度。アニメでは「ギニュー特戦隊の青いハリケーン」を名乗っている。「宇宙一速い」と自負し仲間からもそのスピードが特技と認められているが、悟空の前ではパワーもスピードも敵わなかった。攻撃速度が速くかなりの手数を見せたが、悟空には完全に弄ばれた挙げ句、あっさりと敗れ、瀕死状態の時にベジータに首を折られて死亡した。特戦隊の中ではジースと仲が良く、リクームが戦っている様子を2人で観戦していた。アニメではジースとの合体技「パープルコメットクラッシュ」も使う(前述)。

アニメ「Z」では、担当声優の岸野のアドリブで時折女性的な言葉も発した。「改」では女性的口調はなくなっている[33]

好物は不明だが、ベジータだけでなく、クリリンと悟飯も倒させて欲しいと頼んだリクームに対して、ジースとバータの2人が「自分たちにチョコレートパフェを奢れ」と要求する場面がある。

空中で相手を蹴り続ける「マッハキック[34]などスピード以外では作中これといった技を繰り出さなかったが、ゲームでは相手を全方位から殴打する「スペースマッハアタック」(『ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ』)や青白いエネルギー波を放つ「ブルーインパルス」(『ドラゴンボールZ 超悟空伝 -覚醒編-』)といった技を使用する。

彼の宇宙一のスピードが身についた理由は、少年時代人使いの荒い母親に家事を押し付けられ、それを素早くこなさなければならなかったからだとされる[14]

名前の由来はバター

グルド[]

声 - 塩屋浩三高戸靖広(『ドラゴンボール改』、『ドラゴンボール レイジングブラスト』)

体は緑色をしており、全体的に丸まった体格をしていて背が低く目が4つある。その外見同様醜悪で残忍な性格をしている。戦闘力数値自体は隊員の中で最も低く、特戦隊のメンバーの中で唯一ザーボン、ドドリアなどの幹部クラスよりも低い。だが、息を止めている間のみ時間を止めることができたり、念力で地面を砕いてその破片を飛ばしたり、大木を杭の様に鋭く削り超能力で投げつけたり、相手を身動き取れなくする切り札、“金縛りの術”などといった特殊能力を使いこなすため、数値としての単純な戦闘力以上に高い実力を持つ。故に猛者揃いのフリーザ一味の中で他の戦士を抑え、戦闘のエリート集団であるギニュー特戦隊入りを果たしている。

顔の形状の都合から5人の中で唯一スカウターを装着していない。フリーザを初めとする一味は、気を探る能力を持っていないため、自分が予想していた以上に高速移動で迫る悟飯やクリリンを探すのに悪戦苦闘していた。「試合場のゴミひろい」と愚痴り、悟飯とクリリンを侮っていたが、すばやい動きで迫る2人に危機を感じて、金縛りの術を発動する。念力で木を折って先端を鋭くした状態で2人を串刺しにしようとしたが、その瞬間を狙ったベジータに不意を突かれて手刀で首を刎ねられた(アニメではこの描写が少し変更されている)。苦しみながら「低俗なサル野郎」と罵ったあとにベジータのエネルギー波を受けて死亡した。悟空が到着する前にベジータに殺されたため、特戦隊の中ではグルドのみ悟空と戦っていない。

アニメでは、悟飯、クリリンとの戦いで苦戦を強いられたことを見かねたほかの隊員たちから「ギニュー特戦隊の恥さらし」(バータ)、「もう一緒に遊んでやらない」(リクーム)、「3時のおやつの時間もお前とは別々にする」(ジース)と散々に言われた。さらにアニメでは、ベジータとの仲の悪さが強調されており、純粋な戦闘力ではなく、超能力を駆使した特殊戦法を評価されて特戦隊入りを果たしたグルドを認めておらず、グルドは「息が臭い」「無能」などと罵られており、ゲーム[35]でも、餃子との闘いやザーボンとの対話などで触れられている。

少年時代、自分の能力でいたずらを繰り返した、悪童だったという[14]

名前の由来はヨーグルト

死後(アニメのみ)[]

ギニュー以外の四人は死後、界王に練習相手として界王星に呼び寄せられ、ヤムチャ天津飯、餃子と対決。リクームはヤムチャに、ジースとバータは2人に分身した天津飯に、グルドは餃子によって倒され、地獄に落とされた。

あの世一武道会編では、地獄でフリーザ親子とともにセルの部下になり暴れまわっていた。さらにスペシャルファイティングポーズを披露するなど相変らず元気な姿を見せていたが、セルゲーム編以降の悟空の敵ではなく、いずれも一撃で全隊員が倒されてしまった。魔人ブウ編では、界王神界での悟空たちとブウの戦いをフリーザやコルド大王とともに地獄から観戦していた。しかしその全てにおいて隊長であるギニューの姿は見られなかった[36]

これらのシーンは「Z」のみで見られ、「改」ではカットされている。

劇場版『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では、フリーザに引き連られて地獄から復活。同じフリーザ一味のメンバーや他の劇場版の悪役達とともに悟飯に襲い掛かるが、フリーザが悟飯によって一撃で倒されると、恐れをなして逃亡した。その際ギニューと見た目が同じカエルも登場している。

ドラゴンボールGT[]

ドラゴンボールGT』では地獄から復活し、地球で暴れまわっていた。その後、天界にて閻魔大王の裁きを待つ列に、Zでカエルとボディチェンジする前のギニューらしき人物の後ろ姿が並んでいるシーンがある[37]

テーマソング[]

参上!!ギニュー特戦隊!!
作詞:山田ひろし/作曲・編曲・歌:山崎燿

『ドラゴンボール改』のために作られた歌。劇中でも使用されている。

ゲームでの特戦隊[]

当時発売されたRPGゲーム『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』(ファミコン)より登場。初登場場面では、ドット絵で彼らのスペシャルファイティングポーズも再現されている。ある条件を満たすと手に入る「カエル」カードを持っていると、ギニューのボディチェンジを無効化することが可能で、これは『超サイヤ伝説』(スーパーファミコン)でも同じことが可能。またフリーザから悟飯たちを始末してもよいと言われたギニューが「遊んでやりましょう」と言ったあと、ジースが「カードダスをしたり、テレビゲームをするわけじゃありません」と、原作の「かわいがる」のシーン同様に字義通りの意味でないことを説明して注意される場面がある。

ドラゴンボールZ 超悟空伝 -覚醒編-』では選択肢により、悟飯でジースと闘えたり、ギニューが最後の闘いにてベジータとボディチェンジに成功するも、フリーザに勘違いされ処刑されるという結末を迎えるなど、原作にはない展開がある。

格闘ゲーム関係ではギニュー特戦隊が全員登場せず、プレイヤーが使用できる隊員がギニューとリクームの2人のみという作品がある[38]

ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ』では、特戦隊同士で戦わせると他のキャラクターのように対戦前の特定の会話が発生。ギニューに他のメンバーと戦わせると、「心が広い俺が相手してやるぞ」と誘うギニューに他のメンバーは「最高っすよ!!」と喜んで承諾する。バータとジースを戦わせると、バータは勝ったらチョコレートパフェを奢るよう要求し、ジースも「同じ条件なら」と手合わせに乗じる。ほかにもリクームは「たまには身内で戦うのもいいんじゃねぇの?」、グルドは「俺が勝ったらナンバー2だ」と、それぞれの個性溢れる台詞を述べる。

また、クウラ機甲戦隊のリーダーであるサウザーとジースの対戦時には「てめぇとは決着をつけておかんとな!!」と発言するなど同族のサウザーをライバル視している様子が窺える。なお、サウザーのライバルであるギニューの場合は、サウザーの挑発に対し「言ってくれるじゃないか」と返す。またグレートサイヤマン(孫悟飯)との対戦時は、メンバーそれぞれがグレートサイヤマンに興味津津であることが分かるが、当の本人は「悪には加担しない」と誘いを断っている。フリーザとの対戦時は、主であるフリーザと手合わせできることに大喜びしてアピールするが、流石の当人も「このノリには、ついていけませんね……」「あなたたちはもう少しまじめにおやりなさい」と呆れている。

ドラゴンボール レイジングブラスト』では、ギニューが新メンバーオーディションを発表するというIFストーリーがある。オーディションには8人がエントリーし、その中にはドドリアとザーボンもいた。上記のグレートサイヤマンには、仲間意識を持っていたが、この募集に対しバータだけは「俺たちの注目度が下がるだけ」と不平を溢すなど、オーディションにはあまり乗り気ではない。また、ジースは自身を特戦隊の「イケメン担当」と思っている。ほかにも、ギニューがリクーム、ジース、バータ、グルドを厳しく鍛え、横暴な彼に仲間達から解雇要求されるなど彼ららしからぬIFストーリーもある。

携帯公式サイト『ドラゴンボールモバイル』にて配信されているアプリ『超ドラゴンボールRPG』では、ある条件を満たす事でギニューを悟空達の仲間にする事が出来る。

脚注[]

  1. グルドは除く
  2. アニメではヤムチャが『そんな奴ら俺達でギニューっとやっつけちゃいましょうよ』とダジャレのつもりで発言したが、界王は全く笑わず深刻な表情を見せている
  3. 『ドラゴンボール 大全集3巻』207ページ。
  4. 『ドラゴンボール 大全集2巻』264ページ。
  5. 孫悟空はナメック星爆発の際に特戦隊の船に乗って脱出しており、船のプログラムによりヤードラット星に飛ばされており、悟空が瞬間移動を学ぶ間接的なきっかけになっている。
  6. Z171話で、悟空の身体を得た時のみ。この時点では「チェンジ後も声がそのまま」という設定が存在しなかったため、ギニューの身体になった悟空をギニュー役の堀が演じている。
  7. フリーザは悟空と互角に戦った際に「ギニュー隊長の上をいくヤツが・・・」と引き合いに出している。
  8. 原作およびスーパーファミコンゲーム『超サイヤ伝説』では120000だが、ファミコンゲーム『激神フリーザ』では160000となっている。
  9. 本来の姿は結局本編には出てくることはなかった。
  10. アニメ『Z』及び『改』のみでの設定である。但し、前述の通りZ171話は除く。
  11. 名前はアニメより。扉絵(アニメでは戦闘中)で悟空に真似されていたが、足のポーズが逆であることを注意していた。
  12. 「Z」では、2人との戦いを通じて少しずつ悟空の体に慣れていき、完全ではないが戦闘力を引き出せるようになっていく。逆に悟空もギニューの体に慣れ、参戦する。
  13. 原作でも条件は同じなので、地球へ転送されたはずだが、アニメのように直接の描写はない。
  14. 14.0 14.1 14.2 14.3 14.4 週刊少年ジャンプ編集部・編「ギニュー特戦隊が語る「あのころのワシら」」『ファミコン奥義大全書 ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1991年8月12日、ISBN 4-8342-1020-0、72-73頁。
  15. テーマソングより。
  16. 戦闘力自体はゲームによって差異があり、スーパーファミコンゲーム『超サイヤ伝説』では65000だが、ファミコンゲーム『激神フリーザ』では71000である。
  17. アニメドラゴンボールZでは「ミラクル…」、ドラゴンボール改では「ミラクルアターッ…」
  18. 原作でも戦闘ポーズはそれまでのキャラの主流だったカンフー系ではない。
  19. アニメではリクームマッハパンチ
  20. ゲームではリクームグレネードボンバー
  21. 中腰になり相手に尻を向けた妙なポーズをとる。ジースの台詞によれば「リクームの十八番」だという。バータの「花の命は短かったわね」という台詞から、いわゆるフィニッシュサインのようである。
  22. 『超サイヤ伝説』ではウルトラ・ファイティングアタック。アニメではリクームウルトラファイティングミラクルアタック。『改』で追加されたテーマ曲ではウルトラファイティングミラクルボンバー。
  23. しかし、やはり技の発動前に悟空のひじ打ちを受けて倒されている。
  24. 月刊アニメージュの取材他。当時の同書関連の投書にも、「原作では幼い悟飯を容赦なく傷めつけて許せなかったけど、内海さんの千兵衛さんそのままの声の演技のおかげで、どこか憎めないキャラになりました」と評価する声も多かった。
  25. テーマソングでもナンバー2と歌われている。
  26. 普通の気功波に類似した光球をバレーボールのスパイクのように飛ばす技。
  27. 紫色の光球を連続で飛ばす。
  28. のちにギニューからこのことで注意を受けているほか、ベジータと戦った際にも「お前たちはスカウターに頼りすぎている」と指摘された。
  29. サウザーは青い肌をしている。
  30. アニメではこのとき命乞いをしている。
  31. 書籍『ドラゴンボールフォーエバー』において鳥山が「チーズをもじった(チーズ→ヂース→ジース)」と答えている。
  32. ゲーム『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』のキャラクター図鑑では、チチがジュースとコメントしている。
  33. 「だらしないわねぇ」→「だらしない奴だなぁ」など
  34. 名前は『ドラゴンボール改 アルティメット武闘伝』より
  35. ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ
  36. ギニュー自身はカエルになったまま死んでいない。
  37. ギニュー本人なのか、ギニューと入れ替わったカエルなのかは不明。
  38. 例:『ドラゴンボールZ Ultimate Battle 22』、『ドラゴンボールZ2』、『ドラゴンボールZ3』など。

関連項目[]

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