ゴジータは鳥山明の漫画『ドラゴンボール』を原作としたアニメ『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』(以下劇場版)、『ドラゴンボールGT』(以下GT)に登場する架空の人物である。原作の漫画には登場しない。
本項では、フュージョンの不完全な形態であるベクウについても触れる。
人物像
孫悟空とベジータのフュージョンにより誕生した合体戦士。声は悟空役の野沢雅子とベジータ役の堀川亮が2人同時に喋る。
サイヤ人同士の合体なので、見た目にはそれほどの変化はない。身につけている服装は、ゴテンクスと同様にメタモル星人の民族衣装である。
名前の由来は悟空とベジータの名前を合わせたもので、後述するベクウともに命名は南の界王による。
「オレは悟空でもベジータでもない、オレは貴様を倒す者だ」という台詞は、劇場版、GTともにゴジータの登場シーンで使われている。
作中での活躍
劇場版
閻魔大王の救出に向かった悟空と、あの世の混乱で復活したベジータがジャネンバを倒すためにフュージョンをした姿。原作でポタラの力によって同じ二人が合体したベジットは(魔人ブウの体内に入るための策略もあるが)挑発的で傲慢な性格だったのに対し、ゴジータは寡黙で冷静沈着な性格。
その直前にフュージョンの失敗した姿「ベクウ」も登場した。ベクウは自信過剰な性格だが、あくまで不完全な融合であり、戦闘力を発揮することはできなかった。しかし、ジャネンバの攻撃を、予測できないマヌケな動きでなんとか30分間耐えきる。その後、パイクーハンが時間を稼いでいる間に再度フュージョンし、超サイヤ人3の悟空でも敵わなかったジャネンバを膝蹴りの連打と、エネルギー弾のみで撃破するなど圧倒的な強さをみせた。
ドラゴンボールGT
超一星龍(スーパーイーシンロン)を倒すために、超サイヤ人4に変身した悟空とベジータがフュージョンをした超サイヤ人4ゴジータが登場。超サイヤ人4状態の悟空とベジータとは異なり、髪の色は赤、体毛は茶色となっている。このときはベジータからフュージョンを持ち掛けている。劇場版とは異なり挑発的な態度が強調され、5人に分裂したりクラッカーを出したりと、魔術的な技も使っている。しかし、超一星龍の「マイナスエネルギーパワーボール」を逆に利用し、マイナスエネルギーによって汚染された地球を浄化するといった頭脳的な面も見せている。
超一星龍を子供扱いする程の圧倒的な力を見せ付けたが、遊び過ぎたために、あと一歩というところで融合が解けてしまう。その後再度フュージョンを試みるが、超一星龍の妨害とエネルギー不足でフュージョンが不可能となってしまう。またベジータが通常時にフュージョンしてから超サイヤ人4になることも考えたが、悟空は子供の姿で、体格に差が生じるため実現しなかった。
一星龍を指一本で倒せるほどの力を持ち、超サイヤ人4一人のときの数十倍の力を持っている[1]。
ゴジータの技
技名はゲームより、基本的には悟空とベジータの技を使うが、2人にはないオリジナルの技も使用する。
- ソウルパニッシャー[2]/スターダストブレイカー[3]
- 劇場版アニメにて使用。掌に虹色の光を帯びた小さな気の塊を発生させ相手へと投げつける。ジャネンバを浄化した。
- ソウルストライク
- ゲームオリジナル。膝蹴りの連打から、強烈なカカト落としのコンビネーションを決める。
- ビッグバンかめはめ波
- GTで超サイヤ人4の形態で使用。ゲームでは、超サイヤ人1でも使用している。ベジータの技「ビックバンアタック」+悟空の技「超かめはめ波」の連続技引用エラー: 冒頭の
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タグは正しくない形式であるか、不適切な名前です。従来の「かめはめ波」と違い、両手を前に出してから気を溜めて発射する。超一星龍を倒す直前まで追い詰めた。 - 100倍ビッグバンかめはめ波
- ゲームオリジナル。「ビッグバンかめはめ波」の威力を文字通り100倍にした技。超サイヤ人4ゴジータの究極技である。
- ファイナルかめはめ波
- ゲームオリジナル。悟空の「かめはめ波」とベジータの「ファイナルフラッシュ」を合体させた技。近年のゲームでは、ベジット専用の技となっている。
- ブラフかめはめ波[4]
- かめはめ波を撃つと見せかけて、クラッカーを破裂させる。『ドラゴンボールGT』では5人に分身して超一星龍を挑発した。
- クイックウルトラボール
- ゲームオリジナル。体中から気光弾を発射する。
- ウルトラスーパードーナッツ
- ゲームオリジナル。ゴテンクスの「連続スーパードーナッツ」のようなリング状の光線で拘束するのではなく敵にぶつけてダメージを与える。
補足
- 原作では悟空とベジータのポタラによる合体戦士ベジットが登場。これはフュージョンでの合体は劇場版で既にやっているから、との理由による[5]。原作でもベジータに対しフュージョンを持ちかけるシーンがあるが、ベジータはこれを拒否した。
- 設定上では、痩せ型のベクウも存在する。これはゴジータが登場した際にジャネンバが、手の平に小さな悟空とベジータを作り出しフュージョンさせるが失敗するシーンに登場する予定だったが、そのシーン自体がカットされたために未登場となった[6]。ドラゴンボールのカードダスには、こちらのベクウのカードもある。
- プレイステーション・ポータブル専用のゲームソフト『ドラゴンボールZ 真武道会』シリーズのイベントでは、もう一人の合体戦士、ベジットとは仲が悪いと設定されている。
- プレイステーション3とXbox 360で発売されたゲームソフト『ドラゴンボール レイジングブラスト』のIFストーリーでは、ゴジータとベジットがどちらが強いのか勝負をするストーリーが登場する。
脚注
- ↑ ドラゴンボールGT公式サイト
- ↑ プレイステーション2専用ソフト『ドラゴンボールZ3』
- ↑ プレイステーション2・WII用ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズ
- ↑ プレイステーション2専用ソフト『ドラゴンボールZ インフィニットワールド』
- ↑ 渡辺彰則編「鳥山明的超会見」『ドラゴンボール大全集 6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、215頁。
- ↑ 渡辺彰則編 「超秘密エンサイクロペディア」『ジャンプアニメライブラリー1 ドラゴンボールZ映画編 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』集英社、1995年6月3日、雑誌64331-33、71頁。
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