セルは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』およびアニメ『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』に登場するのキャラクター。
概要
ドクター・ゲロが開発したバイオテクノロジーによる人造人間。コンピュータにより、孫悟空、ベジータ、ピッコロ、フリーザ親子ら武道の達人たち[1]と数種の生物の様々な細胞を組み合わせて作られている。種族としての分類は地球人[2]。
悟空、ベジータ、ピッコロの細胞は、サイヤ人の地球襲来時に3人が戦闘不能になった時にドクター・ゲロの虫型スパイロボットが採取。彼らの細胞が組み込まれているため、その能力・技を使うことができる。フリーザ親子を除き、悟空たちがナメック星に行く前までのデータしかないため、それ以降に悟空たちが習得した技などは使えなかったが、最終的には悟空の瞬間移動も会得した。また、セルゲームの会場を作る際、リングに使う石の質を基準に土地を選んでいる[3]ことから、戦闘関連以外の知識も豊富であることがうかがえる。
虫をモチーフにしてデザインされた[4]。名前の由来は細胞を意味する英語「cell」。作者の鳥山はどんどん人間を吸収して変化していくという意味合いで付けたと語る[5]。
『ドラゴンボール改』1期においては最後の敵となる。
性格
かなりの自信家であり気分屋。好戦的で強い相手との戦闘を娯楽のように好む。天下一武道会をモチーフとしたセルゲームを開催した際にセルは「一番の楽しみ」として、悟空との戦いを最後に取っておきたかったと語り、長らく楽しみにしていたことが分かる。また、セルゲームの開催を決めた際には、その理由として自分の強さの確認と、力をさらに引き出すための練習の場として主催し、世界を恐怖に陥れ、恐怖におびえて引きつった人間たちの顔を見て楽しむことであると語っている。弱者を躊躇なく殺害する冷酷さを持っているものの、弱い相手を吸収以外の目的で虐殺することは少ない[6]。「征服」に関しても「俗なもの」と認識しているため、興味はない[7]。
その一方で、自分の実力が相手に通用しない、あるいは自身が追い詰められる状況に見舞われると、我を忘れて激昂(げっこう)し、星ごと消滅させることも辞さない気質も持ち合わせている。
相手の戦闘スタイルを冷静に分析し、すぐに自身の戦闘スタイルに反映させることができる驚異的な格闘センスを備えている。アニメでは技を出す時や、攻撃を食らった時に「ヴェー」、「ぶるゎ」「ぶるあぁぁ」と、ゲームでは「ギュウ」といった独特のうなり声を上げることもあった。
外観・性質
卵から産まれ、セミのように抜け殻を残し脱皮する。脱皮した直後に卵と抜け殻は孫悟飯たちに発見されている。脱皮した後は人間に近い身体となり、背中から生えた尻尾から人間の生体エキスを吸い取ってパワーアップする。吸収される対象は体液のみならず肉体の構成物質全部を吸い取られるため、セルが完全に吸収すると衣服・その他所持品だけとなる。そのため非生物には通じず、完全なロボットである人造人間16号からはエネルギーを吸収できなかった。尻尾の先は普段は針状に尖っており、それを相手に突き刺してエキスを吸収するが、口を漏斗状に大きく拡げて相手を丸呑みにするなど、ある程度柔軟に変形させることができる。さらに人造人間17号と18号を吸収することで「完全体」となる。全身の斑点と昆虫の外骨格のような身体が全形態を通しての特徴。
現代での脱皮後における当初の実力では、17号・18号や神と融合したピッコロには敵わなかった模様で、パワーアップするため数え切れないほどの人間のエキスを吸収して、16号と互角の実力を得た。17号を吸収すると16号をもはるかに上回る実力を発揮したが、精神と時の部屋で修行したベジータには敵わなかった。その後、18号を吸収して完全体に進化したことで、ベジータを圧倒的な実力でねじ伏せた。
完全体になり、外部から他者を吸収する必要がなくなった後は尻尾も短くなったが、かつて吸収口だった部分から自らの分身である「セルジュニア」を生み出せるようになった。
体力までは完全回復しないものの、ピッコロ(ナメック星人)の細胞を含むため再生能力を有している。オリジナルより万能になっており、頭部の核が残っていれば何度でも再生が可能[8]。だが、頭部の核の存在が語られる前の描写では、悟空の「瞬間移動かめはめ波」で腰から上までが全て吹き飛んだにもかかわらず、再生している。サイヤ人である悟空やベジータの細胞も含まれているため、瀕死状態から復活すると大幅にパワーアップする。また、アニメではフリーザ親子の細胞により宇宙空間でも行動している。
ストーリーへの絡み
初登場 – 17号吸収まで
元々は悟空が心臓病で死んだ後の未来で生まれており、その未来世界は現在に現れたトランクスの未来とも異なる次元の未来となっている。17号と18号を吸収して完全体になるために行動開始。しかし2人はすでに何らかの方法を使ったトランクスに倒された後だった。そこでセルはトランクスを殺害し、タイムマシンを奪って2人が倒される前の過去にやってくる。タイムマシンに乗るため卵の状態に戻ったので、孵化(ふか)し成長、脱皮するまで4年かかった。
神と融合して1つとなったピッコロが、ゴーストタウンと化したジンジャータウンを訪れた際に姿を現した。セルからさまざまな戦士の気が感じられることに気が付いたピッコロは不審に思うも戦いを挑む。自身が不利であるとの演技をしたピッコロの策略により、自分のことや完全体について語り聞かせた。途中でクリリンやトランクスが現れ、さらに形勢が不利になると判断したセルは太陽拳を発動して姿をくらます。
やがて数多くの人間の生体エキスを吸収して大幅な強化を果たし、ピッコロと17号の戦いの場に現れる。かつて苦戦させられたピッコロを半死半生にさせるほどの強さを見せ17号を吸収しようとするが、そこに16号が乱入し、戦うことになる。16号との戦いは拮抗(きっこう)していたが、油断していた17号を背後から吸収して第2形態へと進化を遂げる。
完全体への進化
17号を吸収し、16号の攻撃が全く通用しないほどの強さを身に付ける。気功波の一撃で16号を吹き飛ばし、さらに自殺を試みる18号を吸収した17号の声を利用して説得するが、彼女たちが恨んでいたドクター・ゲロを「様」付けで呼んだことが原因で見破られ失敗する。18号を無理矢理に吸収しようとするが、天津飯の新気功砲により接近を阻まれことで、18号と16号に逃亡される。新気功砲の連発で力を失った天津飯を殺そうとするが、直後に現れた悟空によって失敗に終わる。逃亡した18号を探して吸収すべく、一帯の小さな島を次々と破壊していたところにベジータとトランクスが現れべジータと戦う。精神と時の部屋で修行を積んだベジータに一方的に叩き伏せられるが、「強者と戦いたい」というべジータのサイヤ人気質を利用し完全体化に協力させる。これにより18号を吸収して完全体となることに成功し、怒り狂ったクリリンの蹴りにビクともせず、逆にその首を蹴り折る。
完全体となった後はベジータを一切寄せ付けない強さで倒す。続いて父のベジータを超えたと豪語し、はちきれんばかりに筋肉を膨張させたトランクスと戦うが、その攻撃をことごとくかわす。筋肉が膨れ上がりすぎたためにスピードが落ちて攻撃が当たらないことを指摘し戦意喪失したトランクスに、ベジータや彼が短期間で大幅な強化を果たした理由や時間があれば更なる強化も可能なのかを質問し、さらに悟空の所在を問う。そして、トランクスの返答に満足し天下一武道会をモチーフにした「セルゲーム」を10日後に開催することを決め、その場から飛び去る。
テレビ局で自身の姿を力ずくでテレビ中継させてセルゲームの開催を宣言し、出場者を募ると自身の作った武舞台で10日間が過ぎるのを待つ。その最中に国王が軍隊を出動させ、無数の砲撃を撃ち込まれるが全く効かず、逆に軍隊を殲滅(せんめつ)させる。また、悟空が瞬間移動で現れ、セルと少しだけ会話をしている。
セルゲーム
セルゲームの当日、ミスター・サタンを全く相手にせずあっさりと一蹴し、まずは悟空との戦いに挑むことになる。悟空との一騎打ちは序盤からすさまじい激闘となったが、途中で悟空は「まいった」と言い放ち、降参することを宣言して息子の悟飯を指名し、悟飯とセルを戦わせる。
本気を出そうとせず自分との戦いを拒む悟飯に対し、その力を引き出すためにセルジュニアを生み出し、観戦していた戦士たちをいたぶり始める。その非道な振る舞いに悟飯を少しずつ怒らせ、16号を破壊したことを機に超サイヤ人2に変身させる。セルジュニアを一蹴され、悟飯に挑みかかるが攻撃はことごとく通用せず、逆に大ダメージを負う。
悟飯の真の強さを目の当たりにして驚愕するとともに、自分と悟飯との間に大きな実力差があることを悟る。逆上し半ば錯乱状態となり、自分がトランクスに指摘したことも忘れて筋肉を膨張させ、力任せに悟飯を攻撃し始める。そして、悟飯の蹴りを頭(アニメでは腹部)に食らい体に変調をきたし、18号を吐き出す。それに伴い、体も第2形態に戻る。
窮地に陥り自らの体を風船のように大きく膨らませて地球もろとも自爆しようとするが、自爆寸前に悟空の機転で界王星に瞬間移動させられ、悟空や界王とともに遠く離れた宇宙で果てる。
最期
しかし、奇跡的に核が残っていたために復活。このことはセル自身も「うれしい誤算」と語っている。さらにサイヤ人の特性により戦闘力が大幅に増幅[9]し、18号なしでも完全体として再生したことに加え、瞬間移動までも会得した。復活直後にトランクスの体を貫いて殺害し、これに激昂して特攻を仕掛けたベジータを一撃で弾き飛ばして気功波で追撃し、彼をかばおうとした悟飯を負傷させる。悟飯たちを地球ごと消滅させようと、力を凝縮させた強大なかめはめ波を放つ。負傷して片手でかめはめ波を放つ悟飯と壮絶なかめはめ波の撃ち合いを展開する。最初は押していたが、ベジータに横から気功波を打ち込まれて注意を逸らし、直後にあの世からの悟空の一喝を受けて力を一気に爆発させた悟飯の攻撃によって完全に消滅する。アニメではピッコロ、クリリン、ヤムチャ、天津飯も援護攻撃を行ったが、決め手となったのはベジータの攻撃だった。
それ以外の次元におけるセル
本編で現在世界にやってきたトランクスの生まれた未来の世界で誕生したセルは、別次元同様に過去の世界に移動するためタイムマシンを奪おうとトランクスの前に現れたが、大幅なパワーアップを遂げたトランクスには手も足も出ず、完全に消滅させられた。
本編の次元では、ドクター・ゲロの研究室にて成長中だったセルをクリリンとトランクスが設備もろとも完全に破壊したため、時間が経過してもセルが誕生することはなくなっている。
死後(アニメのみ)
セルゲーム後のあの世一武道会編で、コルド大王とフリーザ、ギニュー特戦隊[10]とともに地獄で好き放題していた。孫悟空を倒そうと襲いかかるが、その隙を突かれてパイクーハンにあっさりと倒されてしまう。魔人ブウ編では、地獄から界王神界での悟空たちとブウの戦いを、フリーザ一味やドクター・ゲロなどとともに観戦する。フリーザとは対照的にブウの戦い振りに感心している一面も見られた。
ドラゴンボールGT
あの世とこの世が混ざった際、地獄でフリーザとともに悟空を襲撃する。「生前よりパワーアップした」と語っている。完全体時は全く使用していなかった尻尾を伸ばして悟空を吸収したが、すぐに脱出される。フリーザとの合体技「ヘルズバスター」も悟空が超サイヤ人に変身することなく敗れる。
形態
セルには3つの形態があり、人造人間17号、18号を吸収することで進化し、形態を変化させる。なお、ゲームなどでは第1形態及び第2形態は「不完全体」や「未完全体」とも呼称される。
全形態通して一人称は「わたし」もしくは「オレ」[11]。
- 第1形態
- 虫のような形態から脱皮した最初の形態。念力を使うほか、アニメでは目から赤い光線も放つ。背中から生えている尻尾を人間に突き刺し、生体エキスを吸い取ってパワーアップする。17号からは「醜い妖怪野郎」と評されている[12]。原作では3本指だったが、アニメでは放送コードの関係により、5本指に変更されている。また、アニメではこの状態で飛ぶ時には独特の羽音がする。
- その姿ゆえか、ドラゴンチームからは言葉が喋れない化け物として見られており、そのためセルが言葉を発した際には驚愕していた。
- トランクスのいた未来でもこの形態で登場している。
- 第2形態
- 人造人間17号を吸収して進化した形態。体格が大柄でがっしりとしたものとなり、第1形態と比べてパワー、スピードが格段に上がった。第1形態では3本だった指が5本になっているなど、体型がより人間に近いものになり、扉ページでは自らを「甘いマスク」と称している。この形態だけ背中に羽が生えていない。性格は他の形態と比べると荒っぽい面がある。
- 第1形態時に互角の戦いをしていた人造人間16号を寄せ付けないパワーを得たが、精神と時の部屋で修行した超ベジータには歯が立たなかった。
- 第2形態・自爆形態
- セルゲームの対孫悟飯戦において、人造人間18号を吐き出して第2形態に戻ってしまったセルが自爆しようとした姿。セルの体全体が風船のように膨らみ、時限式に爆発する(原作では1分と言及しているが、アニメでは明確な制限時間は明示されていない)。またこの状態のときにショックを受けると、その瞬間に爆発するため、悟空が瞬間移動で界王星にセルを連れていくまではこの状態のセルに誰も手出しできなかった。
- 完全体
- 人造人間17号と18号を吸収した形態。全形態の中で最も人間に近い姿で、使用する必要がなくなった尻尾が退化している。これまでの形態に比べ端整な顔立ちをしており、テレビ局へ進入した際、人々はセルが「醜い化け物が進化した姿」であることに驚いていた[13]。また、性格や言葉遣いは最も落ち着いており、冷静で悠然としている。
- ベジータやトランクスを圧倒し、悟空をも凌駕(りょうが)する戦闘力を得たが、超サイヤ人2となった悟飯に圧倒される。
- 完全体・パワー重視形態
- 筋肉が大きく膨れ上がり、パワーだけをさらに強化した姿。超サイヤ人第3段階トランクスに弱点を指摘する際に変身して見せた[14]。
- セルゲームでは超サイヤ人2悟飯に圧倒されたことで逆上し、我を忘れてこの形態になった。この時は体格も数倍に巨大化していたが、スピードが犠牲になっているため攻撃をやすやすと避けられ、勝負にならなかった。なお、PS2ゲームのZ1では名称が「完全体(パワー重視)」となっている。
- 超完全体/パーフェクトセル
- 自爆したセルが、残った核から再生・復活した姿。死の淵から甦ると急激なパワーアップを遂げるサイヤ人の細胞により格段にレベルアップした状態。外見は完全体と変わらないが、人造人間18号を欠いた状態で進化し、自身もこのパワーアップを「孫悟飯のように」と形容して、火花を帯びたオーラを纏っている[15]。自爆直前には悟空の瞬間移動を学習した。なお、原作には名称は存在しない。
- 悟飯とかめはめ波の撃ち合いを繰り広げて悟飯を圧倒するが、ベジータのエネルギー弾の直撃に気をとられた隙に、力を爆発させた悟飯によって完全に消滅させられた。
技
悟空やフリーザたちの技を使う。
- かめはめ波/超かめはめ波/太陽系破壊かめはめ波[16]
- ピッコロとの闘いやセルゲームにて使用。元々は亀仙人が開発した亀仙流奥義の一つ。超完全体の状態で本気になれば太陽系を破壊する程の威力を秘め、セルゲーム終盤では悟飯と壮絶な撃ち合いを見せた。ゲームでの解説等では、「細胞採取者の悟空が使うかめはめ波を上回る威力」という意味の記述もある。
- 太陽拳
- 元々は天津飯をはじめとした鶴仙流の技。悟空やクリリンでも使用できる簡単な技。セルはピッコロたちから逃走する際にこの技を発動して逃れている。また18号を吸収する際にも使用している。
- 吸収/ドレインライフセル[17]
- 前述の生体エキス吸収の名称。各ゲームでは名称が異なり、原作で多用した第1形態の主力技としていることも多く、体力を回復できるメリットとして再現されている。
- じゃあな![18]
- 第1形態時にピッコロを倒した連続攻撃。強力なパンチで首をへし折り、掴み起こしてとどめのエネルギー波を放つ。
- ビッグバンクラッシュ[16]
- 第2形態時に18号を探す時に島をいくつも消し飛ばした光弾。「レイジングブラスト」では連続で放つスーパービッグバンクラッシュも存在する。また16号に対しても同様の構えから至近距離で放ち、右側頭部を破壊した。
- 衝撃斬
- 実戦では使用されず、セルゲームの武舞台を製造するために使われた技。手や指の動きに合わせて鋭利な衝撃波を飛ばし、対象物を切断する。この過程の途中に念動力で岩盤を持ち上げており、フリーザの細胞が色濃く残っている。
- エネルギーショット[19]/指ビーム[20]/デスビーム(連続デスビーム/フルパワーデスビーム)[17]/ヘルニードル/ジャッジメント
- フリーザの技。名前はゲームより。悟飯との闘いにて使用。また復活した際にこの技でトランクスを殺害している。使完全体時や超完全体時に使用し、『ドラゴンボールZ 伝説の超戦士たち』以外のゲームではそれらの形態でのみ使われている。
- バリヤー/エネルギーフィールド[21]/特大バリヤー/パーフェクトバリヤー[17]
- 悟空の連続気功弾を防ぐために発動した。発生するバリヤー自体が巨大なため、ゲームでは攻防一体の技としてしばしば用いられる。
- 瞬間移動
- 悟空から学習。この技により、界王星で爆発したセルは地球の悟飯たちの前に現れた。
- パーフェクトコンビネーション[16]
- ベジータに使った体術による連続攻撃。乱打で空中に飛ばした直後、強烈な肘打ちで相手を叩き落す。
- さあ怒れ![18]/ソリッドハンマー
- 悟飯に使った連続攻撃。連続攻撃を繰り出し、気合いで相手を吹き飛ばす。「ソリッドハンマー」はゲーム『ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説』での名称。
- ゆるさなぁーい![16]
- 18号を吐き出して第2形態に戻ったセルの自爆攻撃。膨張開始から約1分で自爆するが、少しでも刺激を与えるとその時点で自爆する。
アニメで使用
- 魔貫光殺砲
- ピッコロの技。Z142話他で使用。142話においてはかめはめ波より前に使用し、ピッコロを驚かせた。
- アイビーム
- フリーザの技。ピッコロを吸収している最中に割り込んできた軍隊を一蹴するために使用。
- ギャリック砲
- ベジータの技。Z157話で使用。超ベジータには全く通用せず、足元の岩場が砕けて下敷きになった。
- 四身の拳
- 天津飯の技(アニメでは天津飯の細胞も採取したことになっている)。Z178話で使用。セルのものは従来のものとは異なり、力が4分の1になるという欠点が克服されている。
- 気円斬
- 『Z』では言わなかったが、『改』では技名を発する。手を動かすことで自由に遠隔操作ができるヤムチャの繰気弾系の追跡型の技であり、フリーザが使用していたタイプのもの(色もフリーザのものと同じ紫色、ただし悟飯に放った時は気円斬と同じく黄色)。界王はフリーザの技と言っており、セルも、フリーザの細胞から学んだと発言している(使い方もフリーザと似ている)。Z178話他で使用した。悟空には避けられ、悟飯には受け止められた。
- ちなみに完全体になった直後のセルにクリリンの気円斬が当たったがセルは全く傷つかず、逆に気円斬の方が壊れてしまった。
- ヘルズバスター
- あの世でフリーザとともにあみ出した合体技。相手を捕縛して大地獄に突き落とす。大地獄での苦行の様子から、どちらかというとギャグ要素が強い技。
未使用
- 元気玉
- 悟空が界王から習った技。原作でも「その気になれば元気玉もたぶんできる」と発言しているが使用する機会はなかった。一部のゲームでは実装されており、作品によっては悟空の元気玉と比べて緑がかった禍々しい色をしている。
各種ゲーム
- 瞬間移動かめはめ波
- 悟空の技。『真武道会1』『真武道会2』の超完全体の究極技として使用可能。『バーストリミット』では超完全体の必殺技として使用可能。
- ビッグバンアタック
- ベジータの技。『Sparking!」』『Sparking!NEO』の第2形態のみ使用可能。
- 激烈光弾
- ピッコロの技。『舞空烈戦』での第2形態が使用できる。
- エナジードライブ
- 『超武闘伝』のみ登場の必殺技。後ろに引いていた片手を押し出しながら指先から魔貫光殺砲のような光線を放つ。
- グラヴィティーボマー
- 『超武闘伝』のみ登場の必殺技。両手にためた気を合体させて球状にして投げつける。原作・アニメともに該当する技はなし。
- デストロイドチェイサー
- 『ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説』オリジナルの技。前方ダッシュで2撃加えた後、背後に回り打ち上げて、デスビームで撃ち落とす。
テーマソング
- 挑戦状
- 歌:石原慎一/作詞:岩室先子/作曲:清岡千穂/編曲:山本健司
- セルゲームを開催するセルの心境を歌った歌。歌詞の中で「俺は無敵のアンドロイド」と歌っている。
- セルゲームのお知らせ
- 歌:大槻ケンヂ/作詞:山田ひろし/作曲・編曲:山本健司
ゲームでの登場
PS2用ソフト「ドラゴンボールZ」では、セルの夢の中のアナザーストーリーとして18号ではなくクリリンを吸収してしまい、セルジュニアに酷似した形態、通称「セルリン」が登場。そのストーリー中のみ、操作キャラクターとなる。
PS2用ソフト「Sparking!」でのオリジナルストーリーでは、Z戦士を倒したのち、17号がドクター・ゲロとドクター・ミューが作り上げた新17号と合体した超17号と戦うことになる。この戦いでは、セルも超17号もお互いに罵り合う。
補足
人造人間編のボスに位置づけられているセルだが、当初は19号、20号(ドクター・ゲロ)や17号、18号などがボスとして設定されていた。しかしいずれも編集者に段階的に批判され、最終的にセルを登場させることとなった[22]。
しかしそのセルですら予定通りとはいかず、当初は変身させる予定もなかったが担当編集者に「かっこ悪い」と、デザインの変更を指示され、仕方なく変身させたところ今度は「馬鹿みたい」とデザインを酷評されたため、完全体は担当編集者好みの「かっこ良い」デザインにしたという。ただし作者自身は完全体のようなデザインは好みではなく[23]第2形態の方を気に入っており、もっと活躍させる予定だと語っていた[22]。また『ドラゴンボール大全集 6巻』では第2形態で表紙を飾っている。
セルの体にある無数の斑点は、「絵的に寂しい」という理由で作者が付けたが、毎回毎回サインペンで描くのが面倒くさかったという。これはアニメスタッフも同じで、当時はCG処理は無くセル画で製作していたため、セルが登場する全ての原画と動画に斑点を一つ一つ描かなければならず、さらに斑点に影も付けていたため、その苦労は並大抵ではなかったという[24]。
セルの声を務めた若本規夫は、独特のうなり声でそれぞれの形態を演じ分けた。「Z」では落ち着いた口調であったが、「改」や近年のゲームでは奇声をあげたり感情の激しさを強調したりと、近年の若本の演技が取り入れられたことで、それぞれの形態の声の使い分けがより明確となっている。また、本人はスマートな完全体が「カッコよくて気に入っている」という[24]。
『データカードダス ドラゴンボールZ』のCMにて、ベジータやフリーザに続いて驚き役を演じる機会が増えた。
脚注
- ↑ アニメではクリリンが天津飯の気も感じると発言している。
- ↑ 「DB種族相関図」 DRAGONBALL FOREVER 5頁
- ↑ 石を切り出した際、「思った通りここの石は質が良さそうだ」と発言している。
- ↑ 「マンガ「DRAGON BALL」の真実 トリヤマはこう考えていたよスペシャル part2」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』 集英社 ジャンプ・コミック出版編集部編 91頁
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』159頁。
- ↑ ミスターサタンに挑まれた際には彼を一撃で弾き飛ばしているが、死に至らしめることはなかった
- ↑ セルゲーム開催の目的をトランクスから聞かれた際に、このように答えている。
- ↑ ただし、当初はこの再生能力を失念していたため、ピッコロの腕の再生を見るまでは使っていなかった。
- ↑ これはセル本人の推測ではあるが、前述の通りセルは様々な武道の達人たちの細胞を持っており、そのうちのサイヤ人の細胞の特性がそうさせたのだろうと語っている。
- ↑ ただしギニューはアニメではカエルの姿となって生きているため、この場にはいない。
- ↑ 第1形態で「オレ」と呼んだのは、ピッコロに対して自分のことを「お前の兄弟だ」と紹介したときと、アニメで姉弟を助けたクリリンに対してのみ。なお、トランクスの未来でのセルの一人称は終始「オレ」もしくは「オレさま」。第2形態は自爆形態でのみ、完全体はアニメのみパワー重視形態と死後地獄に落ちた後に「オレ」と呼んでいる。
- ↑ アニメでは「虫けらみたいなツラ」とも呼ばれた
- ↑ 。『改』の次回予告では「もう、そう(化け物)とは言わせない」と強気な態度に出ていた。
- ↑ セルは悟空とベジータの細胞を持ち、作中でサイヤ人の特徴も一部確認できるが、この変身形態がそれに起因する超サイヤ人第3段階同様の変身かどうかは不明。
- ↑ 超サイヤ人2の変身と同様かどうかは不明。アニメではこのオーラでピッコロ、クリリン、天津飯、ヤムチャを吹き飛ばした
- ↑ 16.0 16.1 16.2 16.3 PS2ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』
- ↑ 17.0 17.1 17.2 PS2ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズ
- ↑ 18.0 18.1 PS3・Xbox360ソフト『ドラゴンボール レイジングブラスト』
- ↑ スーパーファミコンソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』
- ↑ ゲームボーイカラー専用ソフト『ドラゴンボールZ 伝説の超戦士たち』
- ↑ PS2ソフト『ドラゴンボールZ』シリーズ
- ↑ 22.0 22.1 「神龍通信 第2号 歴代担当者+鳥山明座談会」『ドラゴンボール大全集』別冊付録、集英社、1995年。
- ↑ 『鳥山明○作劇場「改」』其乃壱 188ページ。
- ↑ 24.0 24.1 ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山明×中鶴勝祥対談」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL Z」孫悟空伝説』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2003年10月8日、ISBN 4-08-873546-3、99-100頁。 引用エラー: 無効な
<ref>
タグ; name "db"が異なる内容で複数回定義されています
|