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人造人間18号(じんぞうにんげん じゅうはちごう)は、鳥山明漫画ドラゴンボール』またはアニメドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』に登場する架空の人物。声優伊藤美紀

人物像[]

人造人間18号 Nikholo Vegeta

レッドリボン軍の生き残りの天才科学者ドクター・ゲロが、孫悟空を殺害する目的で人間の女をベースに改造したサイボーグエネルギー永久式。同じくゲロによって改造された人造人間17号双子の弟である。超サイヤ人をも凌駕するその実力は、ドクターゲロの開発したエネルギー永久式の異常なパワーによって担保されており、生みの親であるドクターゲロでさえ手に負えないほどである。17号と比較すればパワーで多少劣るが、それでも超サイヤ人第1段階と互角以上の強さを持つ。他の人造人間らと同様に飛行能力を有し、気(気配)を一切感じさせない。エネルギー切れがないために疲労を感じることはなく(ただし、劇場版にてバイオブロリーと戦った際に息切れを起こすシーンがある)、フリーザを一刀両断したトランクスの剣を片手で受け止めて刃毀れを生じさせるほど肉体も頑強。ただし、生身の人間をベースとしているため生殖能力は残っており、のちにクリリンとの間に娘・マーロンを儲けている。

荒っぽい言葉使いや好戦的な性格など粗野な側面が目立つが、その一方でファッションには非常に気を遣っており、クリリンに別れの挨拶としてキスをしてからかうなど女性らしい一面も時折のぞかせる。基本的にクールで高飛車な態度を貫いているが、気持ちを素直に表現できない奥手なところもあり、とくにアニメではその部分がさらに強調された。ブロンドの髪を事あるごとに掻きあげる癖がある。なお金銭面には非常にがめつく、世間離れが著しいレギュラー陣の中では数少ない現実派である。

当初、人間からの改造の際ドクター・ゲロにより、何らかの調整を受けたようであるが、ドクター・ゲロの命令を全く聞かず機能を停止させられていた。だがドクター・ゲロがベジータらに追い詰められたことでやむなく起動するも、勝手に自分達を改造したドクター・ゲロを恨んでいることは変わらず、結局ドクター・ゲロはもうひとつの未来と同じく、17号に殺害された。

※ 以下のデータは平成7年のVジャンプ「ドラゴンボールZ特集」より

身長160cm/体重45kg/バスト84cm(Cカップ)/ウエスト58cm/ヒップ83cm

18号の容姿

ストーリーへの絡み[]

人造人間編[]

ドクター・ゲロに恨みを持つ18号は、弟の17号と同様に、テスト段階においてゲロの命令に従わない問題が判明していた。そのためゲロにとっては起動させたくない存在であった。悟空たちとの戦いで、唯一命令に忠実だった19号ベジータに破壊され、後にゲロ自身も重傷を負って後がなくなったことで、苦肉の策として17号とともに起動させられることとなった。2人は当初こそ命令に従う振りをしていたものの、それによってゲロを油断させた隙に、自分たちを緊急停止させるコントローラーを奪って破壊。最終的には17号がゲロを殺している。

Nikholo

その後は16号・17号とともに悟空を殺すため行動、その途中でベジータと戦うことになる。ベジータとの戦いは互角の勝負に思えたが、体力の落ちない点(永久エネルギー)を生かしてベジータを圧倒。一方的な展開で勝利を収め、ベジータのプライドを打ち砕いた[1]。その経緯でトランクスにも圧倒的な力の差を見せ付けている。このとき、人造人間の強さに圧倒されて尻込みしていたクリリンのことをからかう意味で頬にキスをしているが、このことがクリリンに恋心を芽生えさせる結果となった。

その後、セルの登場によって展開は一転。17号と18号を吸収することで自らを完全体にしようと目論むセルに付け狙われ、悟空を殺すどころではなくなる。18号は、17号が吸収された後16号とともに逃亡を図るが、セルに見つかり太陽拳で目をくらまされ必死の抵抗も虚しくセルに吸収されてしまう。

この少し前には、ブルマたちによって人造人間のプログラムの停止装置が製作されており、自ら名乗り出たクリリンが人造人間を停止させる役目を任されていた。ベジータとセルの戦いに気を取られている18号にクリリンは接近するが、惚れていたためにスイッチを押すことができず、本人の目の前でコントローラーを踏み潰した。その際クリリンは、18号に「吸収されないで欲しい」と言っている。だが、ベジータの協力によって18号は吸収されてしまった。

セルゲームでの孫悟飯との戦いの際に、頭部に強烈な攻撃を喰らった影響でセルが口から吐き出したために生還[2]セルゲーム終了後、Z戦士たちはドラゴンボールを集めて願いを叶えてもらうが、その際のクリリンの願いによって17号ともども体内の爆弾が取り除かれる。クリリンの好意を知った際は、含みを持たせながらも相手にせず飛び去っていったが、4年後にはクリリンと結婚、娘のマーロンまでもうけていた。

C18 人造人間18号 Nikholo Dragon Ball

異時系列における人造人間18号[]

作中の次元とは全く違う残虐な性格になっており、弟の17号とともに破壊と殺戮を繰り返す絶望の象徴として捉えられている。その過程で孫悟飯をはじめとするZ戦士を全員殺害し[3]トランクスをも痛めつけたが、セルとの戦いを経て成長したトランクスの敵ではなく、17号共々あっさりと破壊される。

青年トランクスが生まれた次元の18号・17号は、作中の次元の18号・17号より実力が低かったことがトランクス自身によって語られている[4]

作中の次元に登場したセルが元々やってきた次元では、現在世界には行ったものの大きなパワーアップをしていないトランクスに何らかの方法によって破壊されている[5]

魔人ブウ編[]

セルの消滅後、開催される天下一武道会の賞金額を初めて聞いたことでクリリンにも出場するように要求し、自分も出ることを表明する。一回戦で悟天とトランクスが変装したマイティマスクと戦う。その(2人の)強さに18号は訝るが、2人が超サイヤ人に変身したことですぐに正体を見破り、失格に追い込んだ[6]。また、決勝ではミスター・サタンに圧倒的な力の差を見せ付けたうえで、わざと負ける条件として優勝賞金の倍額の金を要求。名声を汚したくないサタンの足元を見る言動のほか[7]、「金にならないから」と界王神に付いていくのを拒否する[8]など、金銭への執着を表すシーンが多くみられた。その後、強化した魔人ブウによって、神の宮殿で一度チョコレートにされて殺されるが、ドラゴンボールで生き返り、悟空の元気玉に協力している[9]

ドラゴンボールGT[]

ベビーに操られ、夫・クリリンにツフル星移住計画の順番待ちをさせていたが、結局地球に残留することになり、立腹して買い物に従わせ、荷物を全部持たせているなど、夫を完全に尻に敷いている状態だった。しかし、ドクター・ミューによって凶暴化した17号にクリリンを殺された際には涙と激しい怒りを見せる。そして17号と対峙する際、強い口調で娘を逃がそうとするシーンで、その母性を感じることができる。一度は自身も重傷を負うが、その後悟空と協力して17号を倒した。

また、この時クリリンに対する本音を語っている。娘のマーロンには戦い方を教えていなかったが、最終回でのクリリンの台詞からクリリンとは時折組み手などをしていた様子。

邪悪龍出現後に娘と一緒にカプセルコーポレーションを訪れたのが最後の出演となった。

映画[]

ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだに登場。

天下一武道会での決勝戦にて、ミスター・サタンから、2000万ゼニーを貰うその取立てにクリリン一家とトランクスと悟天を連れてサタンの邸宅に押しかけた。そのすぐ後、サタンの幼馴染であるジャガー・バッタが乱入し、サタンの一番弟子とされ、彼の仕向けたバイオ戦士と戦うことになる。後にバイオブロリーと戦うが、18号には手に負えなかった。サタンが度々助けを求めたため、賞金を一億ゼニーまで吊り上げていた。

クリリンとの結婚の過程[]

18号はクリリンを振って神殿から飛び去ってからまもなく、空が急に暗くなったことに驚いて一度引き返したが、この際自分と17号を元の人間に戻すよう神龍に願うクリリンの姿を目撃している。その直後、自分と17号が恋人だと勘違いしているクリリンに、わざわざ姿を見せてまで誤解を解いているが、それ以降の交際・結婚に至る経緯については全く触れられていない。この点について原作者の鳥山は「今まで出会ったことのない、真面目で純朴なタイプのクリリンに、だんだんと惹かれていったというストーリーが頭の中で出来上がっていたが、恋愛描写が苦手なため省いた」と発言している[10]。結婚生活は幸福なようで、クリリンの「すごい幸せなんだから」という台詞に否定せず頬を赤らめている様子が見られる。

呼称[]

海外でも、「Cyborg 18」ではなく直訳し「Android 18」とされていることが多いが、人間ベースである以上、正確には人造人間ではなく改造人間である(改造人間であることを差し置いても、女性であることから男性型人造人間をあらわす「Android」は誤りであり、女性型を指す「gynoid」ないし性差がない「Humanoid」とすべきであろう。詳細は人造人間の項を参照のこと)。引用エラー: <ref> タグに対応する </ref> タグが不足しています)。

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パワーブリッツ
片手から発射される気功波。名前はゲームから。「片手で撃つ気功波」は第25回天下一武道会にて使用している(未来の18号も、何度か似た技を使用)が、それを元とした技かは明言されていない。
インフィニティバレット
両手から気功波を大量に放出する。未来の18号がコンピュータゲームに負けた腹いせに街を破壊する時に使用。
気円斬(きえんざん)
気を刃物のように鋭く円盤状に練り上げ、ぶつけることで相手を切り裂く技。元々はクリリンが開発した技。第25回天下一武道会において使用。
ブラスター
パワーブリッツと同じく片手から発射されるが、こちらは貫通性が高い。名前はゲームから。
アクセルダンス(Z3)
17号もしくはクリリンと2人での攻撃にゲームで名称が付けられたもの。ゲームでは、17号とのものはベジータ・トランクス戦での様子が再現されている。相方が夫のクリリンの場合、攻撃力が17号の時よりも1.5倍上昇する。

ゲームオリジナル[]

エネルギーウェイブ
18号版かめはめ波。両手を1度上に挙げてから、かめはめ波のような構えで太い柱の気功波を「そおら♪」と言いながら放出する。『超武闘伝3』でも披露しているが、放出の際の構えと台詞が異なる。
エネルギーボール
体内エネルギーを球形にして放出する技。エネルギーウェイブと同様に、掛け声を揚げながら両手を突き出すように発射される。『超武闘伝3』では、片手で気を込めて片手で放出している。

その他にも、パームスマッシュブラッディダンスエネルギーフィールドサディスティック18など、ゲームごとにオリジナルの技が幾つか存在する。

補足[]

人造人間の中では、準レギュラーになった唯一のキャラクターである。登場が少ない割りにファンが多く、公式ファンブックにおける人気投票では、女性キャラクター中のトップ票を集めた。また、作品内では、チチビーデル同様に戦闘の描写がある数少ない女性でもあり、特に気功波を撃ったのは本編では18号のみである。 改造される前は他に家族がいない姉弟揃っての札付きの不良であり、社会から消えてもデメリットの少ない実験材料を探していたゲロに偶然遭遇し、拉致されたという裏設定が存在する[11]。 週刊少年ジャンプ連載時にトランクスが初登場した際は、本来の歴史における「人造人間20号」とされていたが、後にそちらの次元でも「18号」と設定変更された。 年月を重ねても老化が起きないため、原作やZの末期の頃でも外見そのものは変わっていないが、年相応の格好はしていた。 アニメでは「水が苦手」ということを話しているが、それが人造人間の特徴としてなのか、単に水が嫌いだからなのかは不明。また、亀仙人に服の上からパフパフされたり、胸を揉まれる(第239話)といった、原作にはなかったお色気シーンもあった。夫クリリンとともに第25回天下一武道会に出場した際、参加者から「イイ女」と評価されたり、出場選手の1人であるジュエールにナンパされたこともあった。 鳥山は18号について「今まで描いた事の無かった女の子のタイプだから割と気に入ってました。つり目系が好き」とコメントしている[12]。鳥山のお気に入りのキャラクターの一人でもある[13]

テーマソングに『perfume No.18~魔性の香り~』がある。歌手はKUKO&Yasumi。作詞は森由里子、作曲と編曲は山本健司が担当した。もう一曲『ハートブレイク・メロディ、みょうに』という曲もある。心が芽生えつつある頃の彼女の心境を歌っている。

脚注[]

  1. トランクス(現代)は、誰から聞いたかは不明だがベジータが18号に負けたことがあるという事実を知っており、天下一武道会で対決するときに悟天に警戒を促していた。
  2. 。それ以前にセルはかめはめ波で上半身を吹き飛ばされているが、18号がなぜ無傷で出てきたのかは不明。
  3. アニメでは17号がクリリンを殺害。テレビスペシャルでは17号とともに殺害している。
  4. ちなみに人造人間編初期では17号と18号のことをトランクスは「19号と20号」と言っていた。詳しくは設定の経緯を参照。
  5. セルが劇中で緊急停止コントローラーの存在を恐れる言葉を漏らしているため、それを用いた可能性が示唆されている。
  6. アニメでは超サイヤ人化した2人に苦戦気味だったところ、客席から懸命に声援を送る娘のマーロンに気付き、母親らしい優しい笑顔で応えて気合いを入れ直すシーンがある。
  7. 劇場版『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』の冒頭では、賞金の催促にミスター・サタンの家に押しかけ室内を荒らしたシーンもある。
  8. この時、クリリンに対して「気をつけるように」と夫への優しさを見せた。また、ブルマ達との人間関係も良好で、天界で亀仙人達とほのぼのとトランプ遊びをしていたり、ベジータが自爆した際の爆風で仲間達を乗せた飛行機が墜落しそうになった時、ビーデルにマーロンを託し、外に飛び出て飛行機を下から支えて無事に着陸させるシーンがある。(その際、お礼を言ったチチに対して微笑みかけている)
  9. それ以前に天下一武道会にて悟空と会っているが、その場にいることに驚いている悟空に「バーカ」と言ったのみで特に殺害に固執している様子はなかった。
  10. 『ドラゴンボール大全集7』より。また、ベジータとブルマも同様に結婚に至った恋愛劇はあるが同じ理由で描かなかった。さらにさかのぼると『Drスランプ』の頃から恋愛を描くのが好きではないと公言している。
  11. 原作者の鳥山が書籍『ドラゴンボール大全集』その他で語ったところによると、詳細に不明な部分が多いが、イメージ的に18号は恵まれなかった家庭環境と社会に反発していた硬派な少女、17号は不遇な環境から荒んだ行いが多かった子供っぽいところのある少年とのことである。
  12. ドラゴンボール大全集
  13. ドラゴンボール完全版公式ガイド</nowiki>
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