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(タオ) (パイ) (パイ) は、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』及びそれを原作としたアニメ作品などに登場する架空の人物。声優は大塚周夫岸野幸正(Z第170話、174話とその直後に発売されたゲーム作品)。

孫悟空を最初に倒した敵であり、ドラゴンボール作中で初めて人を明確に殺害した敵でもある。 また、桃白白に殺害された人はボラを除き誰も生き返っていない。

人物像 編集

世界最悪の軍隊レッドリボン軍が雇った世界一の殺し屋で、鶴仙人の実弟。髪の毛は長い三つ編みで、前に「殺」、後ろに「KILL YOU!」と文字が書かれた中国風の服(アニメでは薄い桃色)を着ている。エイジ459年生まれで、見た目は中年程度だが実年齢は291歳と高齢。身長178cm、体重70kg[1]

元サラリーマンで、エイジ730年、271歳の時に脱サラして殺し屋稼業を始めた[2]。料金は1人殺害につき1億ゼニー。本人曰く「私の仕事料は法外」、「一般庶民が一生働いても払えぬほどの額」。孫悟空と対戦した時は「殺し屋さん20周年記念キャンペーン」と称して半額セールを行なっていた。

指や舌でも人を殺す事ができるほどの凄腕で剣術にも長ける。悟空をどどん波により瞬時に倒した。悪役の中で初めて悟空を倒したキャラクターである。

時折、その風貌からは想像し難い茶目っ気を含んだ言動を見せることがあるが、性格は冷酷で残虐非道。負けそうになると武器、爆弾、だまし討ちなどあらゆる手段を用いて勝とうとする。依頼されればどんな相手でもためらいなく殺し、そうでない者に対しても気分次第で容赦しない。作中では「お前のことは殺すように依頼されていない」とウパを見逃したこともあったが、自身の服を半ば無理矢理作らせた仕立て屋に対しては、「代金」という理不尽な理由で命を奪っている。

劇中での活躍 編集

『ドラゴンボール』漫画・TVアニメ版 編集

レッドリボン軍に雇われ、同軍本部に呼び出される。手始めとしてドラゴンボールを悟空から奪えなかった責任を問われていたブルー将軍の処刑を依頼され、宣言通り舌でこめかみを貫き殺害。TVアニメ版ではブルー将軍は超能力を使うが通用しなかった。孫悟空暗殺と彼が持っているドラゴンボール奪取の依頼を受け、現地に向かうべく本部の柱を一本取り上空へと投げ、飛び乗って聖地カリンへと到着する。その速度はジェット機以上であるという。

到着後、聖地カリンを守る戦士・ボラを殺害。彼は先行してドラゴンボール捜索に当たっていた同軍イエロー隊をほぼ全滅させた屈強な戦士だったが、桃白白の前では赤子同然であった。その光景を目の当たりにした悟空が逆上して桃白白に立ち向かってきたため、そのまま対戦することになる。

この初対戦時、悟空の攻撃を軽くあしらった上、彼が放ったかめはめ波を全身で受け止め、これにより服がボロボロになったもののダメージはほとんど受けず、間髪入れず反撃のどどん波を放って悟空を倒し[3]、ドラゴンボール奪取に成功(しかし悟空が懐に入れていた四星球までは奪えず)した。亀仙人と対戦して初めて敗北したときは「善戦」だった悟空にとって、この敗北は「完敗」だった。

その後カリン塔を登り、カリンとの修行を経て強くなった悟空と再度戦うこととなる。戦いの終盤に実力で勝てないことを悟り、土下座して油断を誘い爆弾を悟空に投げつけるが、逆に蹴り返され自滅する。また、TVアニメ版では戦いの途中に悟空同様カリン塔を登り強くなろうとするが、普通に超聖水を飲んだだけで強くはならず悟空に倒されるという描写もあった。

ピッコロ大魔王編(マジュニア編) 編集

カリン塔での決戦で爆死したと思われたが、それまで殺し屋稼業で稼いだ有り金を全てつぎ込み、サイボーグとして復活する。悟空への復讐と兄の鶴仙人から離反した弟子達の始末のため、第23回天下一武道会に出場。予選で餃子を下し、一回戦でかつての弟分である天津飯と戦う。天津飯たちにとっては鶴仙流の先輩で彼の手の内を知っていることや、少年期の悟空をかつて完膚無きまでに倒したという実力から「天津飯は試合がやりづらいのでは」とクリリンヤムチャは懸念したが、その予想を覆す結果となり、完膚無きまでに叩きのめされた。試合の判定では武器使用による反則負け。天津飯の胸にある傷痕は、このとき腕に仕込んでいた刀で斬りつけたものである。反則負けとなった後も天津飯にスーパーどどん波を放つが全く通用せず、反撃されて倒される。試合後は鶴仙人に担がれ退場し、原作では以後登場せず。

このとき再会した悟空からは「本当にスゲエのは、桃白白なんかじゃねえさ」と言われており、すでに桃白白は眼中に無かった。

劇場版『摩訶不思議大冒険』 編集

アニメの劇場版にも登場し、その3作目『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』ではミーファン帝国の大臣・鶴仙人の弟という設定で登場している。また、ミーファン帝国の依頼を受け、ドラゴンレーダーを製作したピラフ一味を始末している(ただし直接殺害するシーンはなく、彼らの悲鳴が響くだけである)。

この作品でもボラを殺害した後に悟空と対戦し、どどん波でカリン塔まで吹っ飛ばした。この時の悟空はボラを殺された怒りから冷静さを失い、攻撃も怒りに任せて精神面で実力を発揮できなかったためにあっさり負けたとカリンが説明しており、原作やアニメのように超聖水をカリンから奪う修行もなく、その説明を受けただけの悟空と再度対戦した際には逆にあっさり倒されている。また、カリン塔まで飛ばされた悟空を追う際に会った則巻アラレガジラに手を焼く場面がある。

『ドラゴンボールZ』 セルゲーム編編集

Z第170話では、殺しのプロフェッショナルとしてギャングのバーボンの用心棒をしており「桃白白先生」と呼ばれていたが、誰も殺す者がいなかったため退屈していた(本人曰く、殺害したい者がいたら一人5000万ゼニーで引き受けるとのこと)。バーボンに反抗したラオ・チュウを圧倒するが、孫悟飯の出現により悟飯が悟空の息子だと聞き、悟空に敗北した事を思い出してしまい「(バーボンの)用心棒はやめた」と言い出し、逃亡している。このとき、ラオにトドメを刺そうとスーパーどどん波を放っているが、ラオを庇った悟飯にはまったく通用しなかった。

Z第174話ではギャングのウォッカの用心棒をしており、ドラゴンボールを集めていた(そのうちの2つは偶然見つけたらしい)が超サイヤ人となった悟空と遭遇。この時彼は金髪の男が悟空だと知ると「しまった…。」と呟いていた。腕の刀を出して倒す隙を窺っていったが、結果的に「体調が悪い」と誤魔化し悟空を倒すことは出来なかった。その後、ドラゴンボールの交換条件として知恵の輪を悟空に渡して時間を稼いでドラゴンボールを奪って逃亡するが、水浴びをしている所を一晩かかって知恵の輪を解いた悟空に瞬間移動で追いつかれ、結局は持って行かれてしまい、ウォッカとともに呆然と悟空を見つめることしか出来なかった。アニメでも以降は登場せず。

技・内蔵ギミックなど 編集

桃白白は得意技として、指先からビームのように気功波を放つどどん波、サイボーグ化した後はそのパワーアップ版としてスーパーどどん波を使用している。詳細はドラゴンボールの技一覧#気功弾、光線系を参照。作中で初めてどどん波を使用したキャラクターであり、後に第22回天下一武道会で餃子がクリリンに対し、これを使用しているのを見た悟空が桃白白の名を出したことから、弟子と共に会場に来ていた鶴仙人の弟であることが判明した。

サイボーグ化後は、確認できる範囲では鼻と口元、後頭部の三つ編みに束ねた髪を除いた頭部の大部分、両腕が機械化されている。両手は手首部分から任意に着脱が可能で、右腕にスーパーどどん波を打ち出す砲身と左腕に仕込み刀がそれぞれ内蔵された。その他、相手をロックオンするシステムなどが搭載されており、両目は赤いレンズを用いたスコープ化している[4]。 なお、原作ではスーパーどどん波初使用時1コマ目では右手から発射しているが、作画ミスで次のコマでは左手から発射している。

ゲームでの登場 編集

PCエンジン SUPER CD-ROM2用ソフト『ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説
本作は原作の主要エピソードを抜粋したエピソードで構成されており、第1章「レッドリボン軍との戦い」編の敵キャラクターとして登場。原作どおりカリン塔でプレイヤーキャラクターである悟空と対戦することになる。悟空が敗北した場合、新規作画によるアニメーションデモで、桃白白にどどん波で殺されてしまうというオリジナルのバッドエンドがある。また、第2章「第22回天下一武道会」のデモで天津飯に倒されるサイボーグ桃白白のシーンもある。セリフはZ時代の桃白白を担当した岸野幸正が担当している。
ゲームボーイ用ソフト『ドラゴンボールZ 悟空飛翔伝
ストーリー第一部の第23回天下一武道会に原作と同じく出場しているが、その際プレイヤーが引いたクジによっては対戦相手となることもあり、悟空とはカリン塔以来の再戦という原作にはないIF展開になる場合もある。
プレイステーション2用ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ』
第1作目の『ドラゴンボールZ Sparking!』のIFストーリー「真・天下一武闘会」に出場し、天津飯と餃子、孫悟空(少年期)と闘う。孫悟空との対決では先ほどの復讐として戦うことになる。勝利した後は、悟空に復讐を果たした事に大喜びするが、空腹で力が発揮できなかったと言う理由で悟空にリベンジを申し込まれた事に驚き、逃げ出そうとした。逆に敗北した場合は、降参すると油断させて爆弾で騙まし討ちを謀ろうとしたが、悟空に感づかれてしまった。亀仙人曰く「鶴仙人の差し金」。
第2作目の『ドラゴンボールZ Sparking!NEO(Wii版)』と第3作目の『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』では、サイボーグ桃白白も登場。天津飯との戦闘の再現の他、Z同様、孫悟飯と孫悟空と戦うことが出来る。悟飯と戦わせて勝利した後、「だけど、このガキ(孫悟飯)どこかで見たような…」とZ170話に登場した時と同じ発言している。悟空からは「悪い奴だったのに懐かしい」と言われている。また、二人が超サイヤ人の状態ではない場合でもZ170話と174話でのセリフを言う。声優は大塚周夫が担当している。

備考 編集

  • 鳥山は「殺し屋という立場とギャップのある名前として付けた」と語っている[5]
  • 鳥山は「鶴仙人と桃白白はどうなったか?」という問いかけに対しては、「何かの巻き添えを受けて死亡したが、悪人なので生き返れず死んだままかもしれない」と語っている[6]
  • 「自ら投げた柱に飛び乗る」という飛行方法を使用しており、鶴仙人の弟でありながら、舞空術を使用していない。アニメで悟空との再戦の途中で桃白白がカリン塔を登る際も塔を走っているのに対し、餃子は疲れた際に舞空術を使用して塔を登っている。バラエティ番組などで、「自分が投げた柱に乗れる(追いつく)なら直接走っていった方が速いのでは?」とネタにされたこともあった(目的地に到達するだけの初速を有する物体に飛び乗るだけの脚力があれば、物理的には何も使わずに一蹴りで直接現地に到達できる計算になる)。
  • 悟空のかめはめ波でボロボロになった服のデザイン画を自ら描き、それを仕立て屋に渡して同じ服を注文したことがある。また、その服が仕上がるまでに滞在していた町の壁に、画風からして前述のデザイン画と同様に本人が描いたものと思われる「殺し屋さん20周年記念キャンペーン」の広告を貼り出していた。
  • 原作での一人称は「わたし」だが、時折「わし」とも言う。サイボーグ化してからは主に「オレさま」になっており、稀に「わたし」も使う。
  • TVアニメでは水を張ったバスタブに手を突っ込み、気合を入れて瞬時にお湯を沸かし、ゆで卵ができるほど沸騰した風呂に平気で入浴しているシーンが追加された。また、自分を殺そうと背後から銃で狙われるも、振り返らずにそのまま履いている靴を後ろに飛ばして銃弾を弾き、それを正確に狙撃手と狙撃を依頼した男に当てるなど、原作以上に常人離れした描写が追加されている。
  • 天津飯は当初、彼のような殺し屋になることを目指していた。アニメでは彼の回想シーンでも登場しており、幼少時の彼と餃子が鶴仙人の元で行っていた修行に立ち会っていたこともある。
  • ゲーム『ファミコンジャンプ 英雄列伝』では、悟空の如意棒を盗んだ張本人として登場し主人公と戦う。

脚注 編集

  1. 「DRAGONBALL 徹底全激闘史 男の履歴書」 週刊少年ジャンプ特別編集 DRAGONBALL 冒険SPECIAL 43頁。DRAGONBALL大全集7巻 84頁。
  2. 「DB年代記」 ドラゴンボール大全集7巻 19頁。「鳥山先生に完全密着取材Q&A!!なるほど!?ザ・ドラゴンボール」 DRAGONBALL 冒険SPECIAL 139頁
  3. 悟空の懐の四星球に当たったため、かろうじて命を取り留めた。
  4. 大全集などの数値とは一部設定が異なる1989年の週刊少年ジャンプ31号掲載「究極戦士大集合!!カード」にはサイボーグ化した際の戦闘力は「210」と記載されている。
  5. ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年5月5日、ISBN 4-08-873702-4、158-159頁。
  6. ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山先生に聞いちゃいました! DBキャラ編」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』150-153頁。

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