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餃子(チャオズ)は、鳥山明原作の漫画ドラゴンボール』および、それを原作とするアニメに登場する架空の人物。アニメでの声優江森浩子

初登場は、原作では其之百十三「第22回天下一武道会」、アニメでは『ドラゴンボール』第82話「あばれ怪獣イノシカチョウ」。

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概要

エイジ738年生まれで身長138cm、体重33kg。趣味は映画鑑賞。好きな食べ物は天津丼。好きな乗り物はエア・スクーター[1]

容姿はキョンシーに酷似[2]。「一歩間違うとベビーキョンシーそのもの」との説明もある[3]。2、3頭身程度の小柄な体格で、全身真っ白な体色だが頬だけ赤みがさしている。髪が一本ある頭部はダイヤモンドより固く、頭突きが大きな武器になる。

元々は鶴仙人の弟子であり、天津飯とは鶴仙流の兄弟弟子。天津飯のことは「天さん」と呼び、非常に慕っている(ただし、登場当初は「天」と呼び捨てにしていた)。様々な超能力の使い手だが、一定以上の強さの相手には効かないことが多く、純粋な戦闘力は味方の主要戦士の中では一番低い(修行を続けたおかげで、結果的にヤジロベーチチ亀仙人を超えた)。また、頭を使うことは苦手で一桁の算数も指を使わなければ計算出来ず、左右の区別もままならない。

名前の由来は中国料理の餃子(ギョウザ)。読み自体も北京語の音写である[4][5]

ストーリーへの絡み

亀仙人の亀仙流に対抗すべく、第22回天下一武道会に出場。餃子は予選を突破し、1回戦でクリリンと戦うが敗北。敗因は前述した計算能力の無さを突かれてのものだった。その後孫悟空と天津飯の決勝戦の際、途中鶴仙人の指示により超能力で悟空の動きを封じたが、卑劣な方法を嫌う天津飯に怒鳴られ止める。大会後は、鶴仙流の教えの過ちに気付いた天津飯と共に、師匠の元を離れた。第23回天下一武道会に出場したが、予選で桃白白に敗北した。アニメでは、『ドラゴンボール』第82話「あばれ怪獣イノシカチョウ」の回において、猪の体に鹿の角と蝶の羽がついた猪鹿蝶という獣が暴れるメンタンキ村で初登場。

サイヤ人編では通常の攻撃が通じないナッパに背後からしがみつき、決死の覚悟での自爆(ナッパには全く効いていなかったが)により、天津飯を助けたいという芯の強さを見せた。アニメではナッパの猛攻に耐え続けるシーンが追加されている。

原作に限れば、餃子が戦闘に参加したのはサイヤ人編が最後となり、人造人間編以降は「戦いについていけない」と判断した天津飯によって、修行地に置いていかれることになった。魔人ブウ編でも登場はするものの、戦闘には参加していない。

年表

  • エイジ738年 - 誕生。
  • 正確な年代は不明だが、幼少期より鶴仙人の元に弟子入りし、鶴仙人とその弟桃白白による修行を受ける。
  • エイジ753年 - 第22回天下一武道会に参加。その後、決勝戦観戦中に鶴仙流を裏切る。直後ピッコロ大魔王の世界征服を阻止するべく、亀仙人・天津飯と共にドラゴンボールを収集するが、失敗。大魔王が神龍を呼び出した際、天津飯の指示で大魔王の消滅を先に願うべく飛び出すが、その途中で見つかり、攻撃を受けて死亡。悟空と大魔王の戦いの後、ドラゴンボールで生き返る。
  • エイジ756年 - 第23回天下一武道会に出場したが、桃白白に敗北して予選敗退。
  • エイジ762年 - サイヤ人が襲来することを知り、天津飯やヤムチャと共に神の元で修行を行う。
  • エイジ762年11月3日 - サイヤ人のベジータ・ナッパが地球に襲来。ナッパに自爆を仕掛け、死亡。以降は界王星で修行しグルドを倒すほど強力になる。
  • エイジ763年9月10日 - ドラゴンボールで天津飯と共に生き返る。
  • エイジ766年 - 人造人間の登場に備えて修行を開始。
  • エイジ767年 - 人造人間19号と20号が現れ、天津飯の判断により修行地に残される。これ以後、戦いには不参加となる。アニメ版では1当初カメハウスに預けられていたが、17・18号との戦闘後に天津飯が引き取りに訪れ、その後カメハウスが拠点となった後には姿は見られない。
  • エイジ774年 - ブウに殺害(地球を破壊されて)され、3度目の死亡。その後再びドラゴンボールで復活。

アニメ版では悟空達に元気を送るシーンが見られた。

劇場版での登場

劇場作品『摩訶不思議大冒険』では、ミーファン帝国の皇帝陛下として登場。皇帝という立場から孤独な思いをしていたが、帝国を狙う鶴仙人の一味である家来の天津飯を友達だと信じ慕っており、普段は「天さん」、天津飯は餃子を「陛下」と呼ぶが、二人で会うときだけは名前で呼び合うと約束をしている。また、天津飯に武道指南してもらっており、心(テレパシー)で会話ができる。黄黄(ランラン)という花嫁(人形?)がいる。サイヤ人戦で死亡した際の天津飯の回想には『摩訶不思議大冒険』の皇帝姿の餃子の姿が描かれていた。

Zシリーズの劇場版3作目『地球まるごと超決戦』では天津飯と共にターレス軍団のレズン・ラカセイ兄弟と闘うが敗れる。その後悟空が元気玉を作るための時間稼ぎのため、他の仲間とともにターレスに挑んでいる。

Z劇場版9作目『銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では戦いに参加せず、天津飯の応援に駆けつけている。ボージャックが倒された後、クリリン達のお見舞いに行っている。同作のみ胸の○の中に「餃子」自分の名が書かれた道義を着用している。

ドラゴンボールGTへの登場

究極のドラゴンボールによる地球爆発の際、超サイヤ人4の悟空に瞬間移動でツフル星へ移動するシーンで登場。天津飯と共に暮らしている様子。

最終回にも登場し、滝での修行中に神龍を天津飯と共に眺めていた。両方とも顔見せだけの登場であり、担当声優・江森浩子が出演する事はなかった。

餃子の技

どどん波(-ぱ)
鶴仙人が編み出した、鶴仙流の暗殺奥義[6]。人差し指に気を集め、一気に放出する。相手を一撃で仕留める為に、心臓などの急所を狙って使用される。
金縛り(かなしばり)
相手の動きを封じる術。ただし両手を常に翳さないと超能力は使えない。第22回天下一武道会では、この弱点をクリリンにつかれ、頭脳的プレーによって破られた。
物体浮遊術(ぶったいふゆうじゅつ)
物体を宙に浮かべ、意のままに操る。アニメの天下一武道会では、この術でくじ引きを操作した。
テレパシー
脳内に直接メッセージを送りあうことで、相手と言葉を発さずに意志交換を行う。鶴仙人や天津飯も使用が可能。
自爆(じばく)
文字通り相手の背中に張り付き、自爆する技。天津飯を助ける為、ナッパ相手に使用したが、ナッパは無傷だったため犬死にに終わってしまう。アニメでは爆破する前に青白いオーラが放出され超能力で押さえ付けているかのように描写され、ゲーム『超サイヤ伝説』では「サイコアタック」と命名された(自爆はせずダメージを与えるのみ)。『ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ』では「さよなら天さん」という技名で大ダメージを与えることができるが自身の体力は残り1になってしまう。
舞空術(ぶくうじゅつ)
全身の気をコントロールしながら放出することによって、空中を飛行する鶴仙流独自の技。アニメではこの技から、彼は「ヘリコプターみたいなやつ」とウーロンから形容される。後には殆どの戦士が体得した。
頭突き
明確な技の名前はないが、餃子が本気を出した時に繰り出す体術系の技。高速自転しながら弾丸のように相手めがけて突っ込んでゆく。餃子の頭はダイヤモンドより固く、相手に避けられて壁や地面に激突しても自身のダメージにはならない。

餃子の戦闘力

サイヤ人戦:610[7]
仲間と共に神様の下で修行し戦闘力が上昇。しかし1000を超えている仲間達や、サイヤ人の尖兵である栽培マンの半分程度しかない。

ゲームでの登場

FCゲーム『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人』『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』ではプレイヤーキャラの一人として登場。戦闘力はZ戦士の中では最弱だが、超能力は作品によっては相手の動きを1ターンの間完全に止めてしまう。『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』ではカードとして扱われる。

格闘ゲーム作品ではストーリーモードなどでのサブキャラクターとしての登場にとどまっていたが、『ドラゴンボールZ Sparking!』にて本格的に登場。IFストーリーではグルドに対し暴言(「お前キモい、息も臭い、喋るな!」)を発するシーンが見られた。さらに勝利後、倒れているグルドの頭を蹴る場面もある(ちなみに敗北した場合は鼻をつまみながら「く、くさい、喋るな」と言う)。それ以降のシリーズでもグルドを嫌っている。

補足

初登場時は身長138cm、体重33kgに設定されており、187cmの天津飯とは実に49cm差になり、アニメの設定画などではその後更に差が縮まっているが、設定よりも小柄に描かれている事が殆どである。また、初登場時から多少身長が高くなった以外、容姿が殆ど変化していない。アニメでは、天津飯の回想シーンで幼少期も登場したが、外見は全く一緒であった。少なくともピッコロ大魔王が現われた当時は、天津飯のように大きくなりたいと思っていた[8]

非常に料理が上手く、普段天津飯の食事は全て餃子が作っている。アニメでは、カメハウスで亀仙人やウーロン達にも料理を振舞い賞賛されていた。

アニメ初期ではホテルに宿泊する際には天津飯と共にクマのぬいぐるみと寝ているシーンがあり、前記の『摩訶不思議大冒険』では悪夢を見て真夜中に付き人の天津飯を呼び出すなど、原作以上に幼いキャラクターとして描写される。

アニメ『ドラゴンボール』131話、132話では黒い瞳が赤くなり火山の噴火を予知した。

同じくアニメ版では天津飯を追ってきたランチと3人で生活をしようとするシーンも有るが、ランチに常に「タコ!」と呼ばれ、餃子はランチに敬語を使い、天津飯が不在の時にはマシンガンを乱射されるなど二人の仲はあまり良いとは言えない状態であった。そんな最中サイヤ人の来襲を知り戦闘に参加する事が決まると、天津飯と顔を合わせ安堵の表情を浮かべるシーンがある。

PS2用ゲーム『ドラゴンボールZ3』では天津飯に不意打ちに国語力を試されるシーンがあり、算数だけではなく国語も苦手な様である。

備考

  • 死の数は計3回。原作に限定すればクリリンと共に最多数であるが、アニメ『ドラゴンボールGT』でクリリンは4度目の死亡をむかえている。
  • 原作では餃子が勝利した試合が1つもないが、アニメ版ではグルドとの闘いで初勝利している。
  • 原作では悟空と会話するシーンが無く(会話をしたのは天津飯・亀仙人・鶴仙人・クリリンの4人のみ)、主要戦士の中では唯一、悟空に対する呼称が不明である(アニメ版では悟空と呼び捨て、『ドラゴンボール改』では「悟空さん」と呼んでいた)。
  • アニメでは、上記の4人以外にも悟空をはじめヤムチャやチチ、ランチ、北銀河の界王、グレゴリー等とも会話のシーンがある。悟空への呼称も「悟空」と呼ぶシーンが僅かにある他、原作では全く登場のなかった人造人間編でも皆を心配する姿が登場する。
  • TVSP『絶望への反抗!! 残された超戦士・悟飯とトランクス』の冒頭やZ164話に於けるトランクスが自分の未来の事を回想するシーンにおいては、餃子だけ説明されず死亡する場面も描かれていない。
  • 『ドラゴンボール改』ではセル編以降敬語で話すようになっている。

脚注

  1. ジャンプ・コミック出版編集部編「第1章 キャラクターコレクション Heroes collection 12 餃子」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月4日、ISBN 978-4-08-874804-7、26頁。
  2. 渡辺彰則編 「キャラクター辞典」『ドラゴンボール大全集 7巻』集英社、1996年2月25日、ISBN 4-08-782757-7、86頁。
  3. 週刊少年ジャンプ特別編集「DRAGON BALL天下一大辞典」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』 157-158頁
  4. ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』158-159頁。
  5. 天下一武道会の司会者に「ギョウザと読むのかな」と聞かれ、修正する場面もあった。
  6. 渡辺彰則編 「技辞典」『ドラゴンボール大全集 7巻』150頁。
  7. 渡辺彰則編「孫悟空戦闘力成長の軌跡」『ドラゴンボール大全集 7巻』83頁。
  8. 週刊少年ジャンプ特別編集「DRAGONBALL 徹底全激闘史 男の履歴書」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』集英社、1987年12月1日、雑誌29939-12/1、51頁。


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